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2026/07/22

親知らずが横向きに生える原因とは?抜歯が必要なケース・放置リスク・治療の流れを解説

親知らずが横向きに生えていると言われ、抜歯が必要なのか分からず不安に思う方は少なくありません。

横向きの親知らずを放置すると、虫歯や歯周病、隣の歯へ影響する可能性がある一方で、症状が無く経過観察できるケースもあります。

本記事では、横向きの親知らずについてくわしく解説します。 

親知らず

横向きの親知らずが生えるのはなぜ?

親知らずは真っすぐ生えるとは限らず、横向きや斜め向きに埋まった状態で見つかることも珍しくありません。

まずは「横向きの親知らず」がどのような状態を指すのか、基本的な知識を整理しておきましょう。

横向きの親知らずとは

横向きの親知らずとは、歯が水平方向や斜め方向に傾き、顎の骨や歯ぐきの中に埋まっている状態を指します。

水平方向に埋まった親知らずは、一般に「水平埋伏智歯」と呼ばれます。

歯ぐきの中に完全に埋まっている完全埋伏と、一部だけ露出している半埋伏では治療方針が異なるため区別が必要です。

親知らずの状態別に、特徴や抜歯の可能性を表にまとめました。

状態特徴抜歯の可能性
完全埋伏歯ぐき・骨の中に完全に埋まっている症状やリスクに応じて判断
半埋伏一部だけ歯ぐきから出ている炎症を起こしやすく、抜歯を検討することが多い
横向き埋伏横向きに隣の歯を押すように埋まっている抜歯が勧められるケースが多い

親知らずの傾きや埋まり方は、主にレントゲン撮影で確認します。

下顎の親知らずと神経の位置関係など、より詳しい情報が必要な場合には、CT撮影を行うことがあります。

親知らずが横向きになる原因

親知らずが横向きになる要因の一つは、歯が生えるためのスペースが不足していることです。

親知らずは永久歯の中で最後に生えるため、顎の大きさや歯の並び方によっては、真っすぐ生えるための十分な空間を確保できないことがあります。

また、親知らずの位置や向き、顎の形、歯の大きさなど、複数の要因が関係すると考えられています。

横向きの親知らずを放置するリスク

横向きの親知らずを放置するリスク

横向きの親知らずは症状がないこともありますが、放置によってさまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。

以下のような代表的なリスクを確認しておきましょう。

・手前の歯が虫歯になりやすい
・歯周病や智歯周囲炎を起こす
・隣の歯にダメージを与えることがある

手前の歯が虫歯になりやすい

横向きに生えた親知らずと手前の歯の間には、歯ブラシの毛先が届きにくい隙間が生じやすくなります。

この部分には食べかすやプラークがたまりやすく、十分に清掃できない状態が続くと、手前の歯にも虫歯が生じる可能性があります。

親知らず自体だけでなく、隣接する健康な歯にまで悪影響が及ぶ点が、横向きの親知らずにおける代表的なリスクの一つです。

歯周病や智歯周囲炎を起こす

横向きの親知らずの周囲は汚れがたまりやすく、細菌が繁殖することで智歯周囲炎と呼ばれる炎症を起こすことがあります。

智歯周囲炎を発症すると、歯ぐきの腫れや痛みが繰り返され、開口障害や発熱を伴う場合もあります。

炎症を繰り返すと症状が悪化したり、日常生活に支障を来したりすることがあるため、早めに歯科医院を受診することが大切です。

隣の歯にダメージを与えることがある

横向きの親知らずが手前の歯に接している場合、隣接する歯の根に歯根吸収が生じることがあります。

歯並び全体に大きな影響を与えるケースは限定的ですが、隣接する歯の健康を損なうリスクがある以上、経過観察を怠らないことが大切です。

嚢胞(のうほう)ができることがある

頻度としては高くありませんが、埋伏した親知らずの周囲に嚢胞と呼ばれる袋状の病変が形成されることがあります。嚢胞が大きくなると顎の骨を圧迫し、周囲の組織にまで影響を及ぼす可能性があるため、定期的に検診を受けて早期に発見することが重要です。

横向きの親知らずは抜歯したほうがよい?

親知らずの抜歯

横向きだからといって、すべてのケースで抜歯が必要になるわけではありません。

症状の有無や周囲の歯への影響などを総合的に判断したうえで、治療方針が決定されます。

抜歯が勧められるケース経過観察となるケース
腫れや痛みを繰り返す症状がない
虫歯・歯周病がある完全埋伏で問題がない
隣の歯へ悪影響がある定期検診で管理できる
矯正・外科治療を予定している抜歯リスクが高い場合

抜歯が勧められるケース

腫れや痛みを繰り返す場合や、親知らず自体あるいは手前の歯に虫歯・歯周病が生じている場合は、抜歯が勧められることが一般的です。

また、隣接する歯へすでに悪影響が及んでいる場合や、矯正治療・外科的治療の計画がある場合も、事前の抜歯が検討されます。

これらは、放置することで症状悪化の可能性があるケースです。

経過観察となるケース

自覚症状がなく、完全埋伏の状態で周囲の歯や骨に問題が見られない場合は、無理に抜歯をせず経過観察となることがあります。

年齢や全身状態、服用している薬などによっては、抜歯による身体への負担を考慮し、治療方針を慎重に検討する必要があります。

自己判断せず歯科医院で診断を受けることが重要

横向きの親知らずは、レントゲンだけでは神経や血管との位置関係を正確に把握できない場合があり、CTによる精密な診断が求められることがあります。

現時点で症状がなくても将来的にリスクが高まる可能性があるため、自己判断せず歯科医院で専門的な診断を受けることが重要です。

横向きの親知らずの抜歯方法

ハミール東京デンタルオフィス小川町

横向きの親知らずは、通常の抜歯より難易度が高くなる場合があります。

多くの症例では局所麻酔を使用して抜歯しますが、親知らずの位置や全身状態によって処置方法は異なります。

事前に治療の流れを確認しておくことで、処置に対する理解を深められます。

抜歯前の検査

抜歯に先立ち、レントゲンやCTによる撮影を行い、親知らずの傾きや埋まり方を確認します。

特に下顎の親知らずでは、下顎管を通る神経や血管との位置関係を確認することが重要です。

レントゲンだけでは判断が難しい場合には、CT撮影を追加することがあります。

検査結果をもとに、抜歯の難易度や必要な処置内容が判断されます。

横向きの親知らずの抜歯手順

まず歯ぐきを切開し、親知らずが埋まっている骨を必要に応じて削って露出させます。

横向きの歯はそのままでは取り出せないため、歯を分割してから段階的に抜歯を行うのが一般的な手順です。

最後に切開した部分を縫合し、処置は終了となります。

抜歯時間の目安

抜歯にかかる時間は、親知らずの埋まり方や傾きの程度によって大きく異なります。

半埋伏で比較的取り出しやすい場合は短時間で終わることもあります。

一方、完全埋伏で骨を削る範囲が広い場合や、歯根と神経が近接している場合は、処置に長い時間を要することがあります。

横向きの親知らずを抜歯した後の経過

抜歯後は一時的に腫れや痛みが出ることがありますが、多くは時間の経過とともに改善していきます。

術後の過ごし方も回復を左右する重要なポイントです。

痛みや腫れはいつまで続く?

抜歯後は、麻酔が切れたあとに痛みが生じることがあります。

通常は数日かけて徐々に軽減しますが、痛みの程度や続く期間には個人差があります。

腫れは抜歯後2~3日ほどで強くなり、その後は徐々に軽減する傾向があります。

多くは1週間程度で改善しますが、抜歯の難易度や体質によって経過は異なります。

抜歯後に注意したいこと

抜歯当日は、傷口を保護するために強いうがいを避けることが大切です。

また、飲酒や激しい運動、喫煙は出血や治癒の遅れにつながる可能性があるため、歯科医師から指示された期間は控えてください。

抗菌薬や鎮痛薬が処方された場合は、指示された用法・用量を守って服用してください。

ドライソケットを防ぐポイント

抜歯後にできる血のかたまり(血餅)は、傷口を保護し治癒を促す重要な役割を果たします

強いうがいやストローの使用、患部を舌で触る行為は、血餅が外れる原因となることがあります。

傷口の治癒を妨げ、強い痛みを伴うドライソケットにつながる可能性があるため注意が必要です。

横向きの親知らずの抜歯費用・保険適用

マイナ保険証

横向きの親知らずの抜歯は、健康保険が適用されるケースが多いです。

ただし、抜歯の難易度や検査内容によって、実際にかかる費用は変動します。

保険適用されるケース

埋伏した智歯の抜歯は、基本的に健康保険の適用対象となります。

診断上の必要性が認められ、保険適用の要件を満たすCT撮影は、健康保険の対象となります。

適用の可否は検査の目的や親知らずの状態によって異なるため、受診先で確認してください。

費用相場

健康保険が適用され、自己負担が3割の場合、横向きに埋まった親知らずの抜歯費用は、一般に5,000~15,000円程度が目安です。

CT撮影料や診察料、薬代が加わると、総額はさらに高くなることがあります。

保険診療で行う治療目的の抜歯であっても、抜歯の難易度やCT撮影の有無、処方薬などによって自己負担額は異なります。

正確な費用については、受診の際に確認することをおすすめします。

親知らずが横向きの場合によくある質問

よくある質問

横向きの親知らずについては、多くの患者さまが同じような疑問を抱えています。受診前によくある質問を確認しておきましょう。

横向きでも痛くなければ抜かなくてもいいですか?

症状がなく、完全埋伏で周囲の歯や骨に悪影響が見られない場合は、抜歯をせず経過観察となることがあります

ただし、将来的に虫歯や歯周病などが生じる可能性もあるため、定期的に検査を受け、状態の変化を確認することが大切です。

横向きの親知らずは必ず大学病院で抜歯しますか?

横向きの親知らずでも、位置や神経との関係によっては、一般の歯科医院で局所麻酔による抜歯が可能です。

ただし、親知らずが神経に近接している場合や、院内での対応が難しいと判断された場合は、大学病院や病院歯科口腔外科などの専門機関を紹介されることがあります。

横向きの親知らずは上下同時に抜歯できますか?

上下の親知らずを同時に抜歯できるかどうかは、患者さまの全身状態、親知らずの位置、術後の負担などを踏まえて判断されます。

同時に抜歯すると通院回数を減らせる一方、術後の腫れや痛みによる負担が大きくなる場合があります。

担当医と相談し、抜歯する本数や時期を決めることが大切です。

40代・50代でも抜歯できますか?

年齢のみを理由に抜歯ができないということはありません

ただし、年齢を重ねると歯根が完成し、顎の骨の密度も高くなるため、若い時期より抜歯が複雑になる場合があります。

全身疾患の有無なども含め、事前の検査結果に基づいて治療方針が判断されます。

まとめ:横向きの親知らずは早めに診断を受けて適切な治療を選びましょう

横向きの親知らずは、症状がなくても将来的なトラブルにつながる場合があります。

一方で、すべてのケースで抜歯が必要というわけではなく、症状や周囲の歯への影響を踏まえて判断することが大切です。

気になる症状がある方や横向きと指摘された方は、レントゲンやCTによる精密検査を受け、適切な治療方針について歯科医師に相談しましょう。

ハミール東京デンタルオフィス小川町では、親知らずが本当に抜歯の対象となるのかを丁寧に診察・診断し、状態に合わせた治療をご提案しています。

親知らずの痛みや腫れ、抜歯が必要かどうか判断に迷われている方は、お一人で悩まずお気軽にご相談ください。小川町駅・新御茶ノ水駅から徒歩1分とアクセスも良く、24時間WEB予約が可能です。

親知らず