BLOG

記事詳細

2026/07/10

親知らずの抜歯は保険適用される?費用相場や保険が使えないケースも解説

親知らずの抜歯は、健康保険が適用されるケースが一般的です。

虫歯や歯周病、噛み合わせへの悪影響など、治療の必要性があると診断されたケースでは、保険診療として、自己負担割合(一般的には3割)に応じた費用で処置を受けられます。

一方で、歯列矯正のための抜歯や特別な麻酔を希望する場合など、条件によっては自費診療になることもあります。

保険適用となる判断基準や費用相場、自費診療になるケースなどを解説します。

親知らず

目次

親知らずの抜歯は保険適用になるのか

保険適用の治療

親知らずの抜歯における保険適用の可否は、「治療を目的としているかどうか」で判断されます。

まずは、この基本ルールを押さえておきましょう。

保険適用の判断基準は「治療目的」の有無

健康保険が適用されるのは、虫歯や歯周病の進行、痛みや腫れなど、何らかの症状を改善するための治療と判断された場合です。

親知らずが原因で歯茎に炎症が起きている、隣の歯に悪影響を与えているといったケースは、機能回復を目的とした治療とみなされ、保険診療の対象となります。

逆に、症状がなく見た目の改善のみを目的とする場合は、保険適用の対象外です。

自由診療との違い

自由診療(自費診療)は、医療機関が独自に料金を設定できる診療形態です。

保険診療は全国一律の診療報酬点数表に基づいて費用が決まるため、歯科医院による金額差が生じにくいです。

一方、自由診療は歯科医院ごとに金額が異なります。

まずは自分のケースが自由診療と保険診療のどちらに該当するのか、受診時に確認することが大切です。

保険適用となる具体的なケース

保険適用

親知らずの抜歯が保険適用となるのは、主に次のような症状や状態が確認された場合です。ご自身の状況と照らし合わせながら確認してみてください。

虫歯や歯周病が進行している場合

親知らず自体に虫歯がある場合や、親知らずが原因で手前の歯が虫歯になっている場合は、保険適用の対象です。

また、親知らず周辺の歯周病が進行し、歯を支える骨に影響が及んでいるケースも同様に保険診療で対応されます。

関連記事:親知らずが虫歯になったらどうする?抜歯すべき判断基準と治療法を徹底解説

智歯周囲炎を繰り返している場合

親知らずの周囲の歯茎が腫れ、痛みや炎症を繰り返す状態を智歯周囲炎と呼びます。

この症状が慢性的に見られる場合は、再発防止のための抜歯として保険が適用されます。

歯並びや噛み合わせに悪影響を与えている場合

横向きや斜めに生えた親知らずが隣の歯を押し、歯並びや噛み合わせに影響を与えていると診断された場合も、保険適用の対象です。

矯正治療とは異なり、こうしたケースは機能回復を目的とした治療として扱われます。

将来的なリスクを防ぐための予防的抜歯

現時点で強い症状がなくても、レントゲンやCT撮影の結果、将来的なリスクが高いと歯科医師が判断した場合は、治療の一環として保険診療の対象となることがあります。 

この判断は歯科医師の診断に基づくため、気になる方は検査を受けたうえで相談することをおすすめします。

保険適用外(自費診療)となるケース

自費診療となるケース

一方で、次のようなケースでは保険が適用されず、自費診療となります。

事前に理解しておくことで、想定外の費用負担を避けられます。

矯正治療のための便宜抜歯

歯列矯正のスペース確保を目的として親知らずを抜く場合は、便宜抜歯と呼ばれ、原則として自費診療の扱いです。

見た目や歯並びの改善を主な目的とする処置は、機能回復とは区別されるためです。

特別な麻酔(静脈内鎮静法など)を希望する場合

抜歯そのものが保険適用の対象であっても、静脈内鎮静法のような特別な麻酔を希望した場合は、その部分が自費診療となることがあります。

静脈内鎮静法は、症例や医科・歯科の施設基準などによって保険適用となる場合もありますが、一般的な親知らずの抜歯では自費診療となるケースが多く見られます。

症状がなく予防目的のみで抜歯を希望する場合

痛みや炎症などの症状がなく、将来のリスクも低いと判断されるにもかかわらず、本人の希望のみで抜歯を行う場合は、自費診療になることがあります。

保険適用の可否に迷う場合は、抜歯前のカウンセリングで歯科医師に確認するのが良いです。

親知らず抜歯の費用相場(保険適用の場合)

治療の費用相場

保険が適用される場合、費用は親知らずの生え方や処置の難易度によって変動します。

具体的な目安を確認していきましょう。

生え方別の費用目安

抜歯処置の自己負担額は以下図のとおりで、別途、初診料や再診料、画像検査や薬剤などの費用がかかる場合があります。

保険適用の費用相場

複数本を同日に抜歯する場合も、本数や難易度により費用は変動します。

実際の金額は生え方や神経との位置関係、医院の診断内容によって異なるため、事前の見積もり確認が重要です。

検査・アフターケアにかかる費用

抜歯の前には、位置や神経との距離を確認するためのレントゲン撮影が行われ、費用は3割負担で1,000円から1,500円程度が目安です。

より精密な診断が必要な場合はCT撮影が行われることがあり、保険適用の場合、3割負担で3,000円前後となることが一般的です。

また、抜歯後は消毒や抜糸のための通院が必要になることが多く、1回あたり数百円から1,000円程度の費用が別途かかります。

保険適用で親知らずを抜く際の受診の流れ

保険診療で親知らずを抜歯する場合、当日いきなり処置が行われるわけではなく、いくつかの段階を踏んで治療が進みます。

事前に流れを把握しておくと、スムーズに受診できます。

初診からカウンセリング、抜歯当日までの流れ

初診では、問診とレントゲン撮影により親知らずの位置や生え方を確認します。

神経との距離が近いなど、より詳しい情報が必要と判断された場合は、CT撮影が追加されることもあります。

検査結果をもとに、抜歯の難易度や麻酔の方法についてカウンセリングが行われ、患者本人が内容に納得したうえで、後日改めて抜歯を行うケースが一般的です。

症状や予約状況、親知らずの状態によっては、検査当日に抜歯を行う場合もあります。

受診前に確認しておきたいポイント

受診前には、保険診療として対応可能かどうか、概算費用はいくらになるかを確認しておきましょう。

特に、難症例で大学病院や口腔外科を紹介される可能性がある場合は、紹介状の要否や特定療養費が発生するかどうかも合わせて確認しておくとよいでしょう。

持病の有無や服用中の薬についても、事前に歯科医師へ伝えておくことが大切です。

関連記事:親知らずを抜いた後の痛みはいつまで?正常な経過と注意点を解説

保険診療と自費診療の違い

保険診療と自費診療

同じ親知らずの抜歯であっても、保険診療と自費診療では費用や特徴に大きな差があります。それぞれの特徴を整理しておきましょう。

保険診療のメリット

保険診療の最大のメリットは、費用を抑えられる点です。

全国一律の診療報酬に基づいて金額が決まるため、医院によって大きな差が生じにくく、見積もりの見通しも立てやすくなります。

治療の必要性が認められた場合は保険診療の対象となるため、自己負担額を抑えて治療を受けられます。

自費診療を選ぶケース

治療に対する不安や恐怖心が強い方は、歯科医師と相談したうえで、静脈内鎮静法などを用いた診療を検討する場合があります。

静脈内鎮静法は、症例や医療機関の施設基準などによって、保険適用の可否が異なります

自費診療として行う場合は、費用や処置内容、起こり得るリスクについて事前に確認してください。

親知らずの抜歯費用を抑えるためにできること

医療費控除

費用面での不安を軽減するために、受診前や受診時に意識しておきたいポイントを紹介します。

早期受診・相談

痛みや腫れが強い場合は、炎症を抑える処置を先に行い、抜歯は後日となることがあります。

悪化してから受診すると、悪化にともなう症状の治療も必要となることがあり、その分の費用や通院が必要です。

違和感がある段階で早めに歯科医院に相談することで、負担を抑えながら治療を進めやすくなります。

医療費控除の活用

親知らずの抜歯は治療を目的とした歯科手術に該当するため、医療費控除の対象となります。

年間の医療費が一定額(原則10万円、総所得金額等が200万円未満の場合は総所得金額等の5%)を超えた場合、確定申告により超過分の一部が還付される仕組みです。

レシートや領収書は忘れずに保管しておきましょう。

関連記事:親知らずを抜かない選択はあり?放置リスクと残せる条件を解説

親知らずの保険適用に関するよくある質問

よくある質問

費用や適用条件について、患者さまから寄せられることの多い質問をまとめました。

親知らずが痛くない場合でも保険適用になりますか

痛みがなくても、レントゲンやCT検査の結果、将来的なリスクが認められれば保険適用となる場合があります

自己判断はせず、歯科医師の診断を受けたうえで確認することをおすすめします。

健康保険証 を持参しない場合はどうなりますか

保険証(またはマイナ保険証)の提示がない場合は、その場では自己負担割合が10割となる自費診療扱いになることがあります。

後日、保険証を持参して手続きを行うことで、差額の精算に対応してもらえる場合もあるため、医院の窓口で相談してください。

大学病院を紹介された場合も保険は使えますか

難症例で大学病院や口腔外科を紹介された場合も、治療目的である限りは保険診療が適用されます。

ただし、紹介状を持たずに受診すると、特定療養費といった別途費用が発生することがあるため、事前に紹介状の要否を確認しておきましょう。

まとめ:親知らずの抜歯は多くの場合保険適用、不安な場合はまず相談を

親知らずの抜歯は、虫歯や歯周病、噛み合わせへの悪影響など治療目的が認められる場合、多くのケースで保険が適用されます。

一方、矯正治療のための便宜抜歯や特別な麻酔を希望する場合は自費診療となるため、事前の確認が欠かせません。

費用や適用条件に不安がある場合は、抜歯前のカウンセリングで歯科医師に相談し、納得したうえで治療を進めることをおすすめします。

ハミール東京デンタルオフィス小川町は歯科用CTを導入しており、必要に応じて親知らずの位置や周囲組織との関係を確認します。

平日は19時、土曜日も18時まで診療、WEB予約は24時間受け付けております。親知らずの保険適用や費用について不安な点がある方は、当院へお気軽にお問い合わせください。

親知らず

小川町で歯医者をお探しなら「ハミール東京デンタルオフィス小川町」

「小川町駅」より徒歩1分の歯医者

当院、ハミール東京デンタルオフィス小川町の分院も、今後共よろしくお願いいたします。