親知らずは、中央の前歯から数えて8番目に位置する歯です。
上下左右に1本ずつ、最大で4本存在します。
ただし、生えてくる本数や生え方には個人差があり、顎の骨に埋まったまま外から確認できない場合もあります。
「奥歯の奥に歯が出てきたが、これは親知らずなのか」と迷う方も少なくありません。
本記事では、親知らずの位置、一番奥の歯が親知らずかどうかを見分ける方法、抜歯を検討する目安について解説します。

目次
親知らずは何本目?

親知らずは、永久歯のなかで最も奥に位置する歯です。
歯科医院では「8番」という番号で呼ばれる場面もあり、この呼び方は歯を数える順序に由来します。
まずは前歯から数えた位置と、8番と呼ばれる理由を確認しましょう。
| 前から数えた位置 | 歯の名称 | 一般的な呼び方 |
|---|---|---|
| 1番 | 中切歯 | 前歯 |
| 2番 | 側切歯 | 前歯 |
| 3番 | 犬歯 | 糸切り歯 |
| 4番 | 第一小臼歯 | 小臼歯 |
| 5番 | 第二小臼歯 | 小臼歯 |
| 6番 | 第一大臼歯 | 奥歯 |
| 7番 | 第二大臼歯 | 奥歯 |
| 8番 | 第三大臼歯 | 親知らず |
親知らずの位置
親知らずは、中央の前歯を1番として奥へ数えたときの8番目にあたる歯です。
歯は中央から左右対称に並んでおり、上下左右それぞれで中央から奥に向かって数えます。
- 1番:中切歯(中央の前歯)
- 2番:側切歯
- 3番:犬歯
- 4番・5番:小臼歯
- 6番・7番:大臼歯
- 8番:第三大臼歯(親知らず)
このうち6番から8番までは大臼歯に分類され、食べ物をすりつぶす役割を担う歯です。
上下上下左右それぞれの最も奥に位置するのが8番であり、「親知らず=8番」と覚えておくとわかりやすいでしょう。
親知らずの呼び方
親知らずは「第三大臼歯」と呼ばれ、奥歯である大臼歯は、前から順に第一大臼歯(6番)、第二大臼歯(7番)、第三大臼歯(8番)と並びます。
歯科医院では位置を簡潔に伝えるために番号を用いることがあり、「右下8番」「左上8番」といった表現が使われます。
歯の番号は上下左右それぞれで中央から数えるため、8番にあたる親知らずは最大4本存在します。
診察中に「8番」という呼び方を耳にした場合は、一般的に親知らずを指します。
親知らずと7番目の歯の違い
7番の歯は第二大臼歯であり、親知らずではありません。
噛み合わせを支える重要な永久歯で、一般的に12歳前後に生えてきます。
7番の奥にある8番が親知らずです。7番は噛み合わせに関わる歯である一方、8番は生え方によって噛み合わせに関与しない場合もあります。
ただし、一番奥にある歯が必ず親知らずとは限らず、親知らずが存在しない場合は7番が最も奥の歯になります。
見た目だけで判断しにくいときは、歯科医院で確認してください。
親知らずは全部で何本ある?

親知らずは上下左右に1本ずつ存在する可能性があるため、最大4本です。ただし、実際に生えてくる本数には個人差があり、親知らずの歯胚が形成されない場合もあります。ここでは、本数の目安と、外から見えない場合の考え方について整理します。
親知らずは最大4本
親知らずの本数は、最大で4本です。
上顎の左右に1本ずつ、下顎の左右に1本ずつ存在する可能性がありますが、あくまで最大値であり、すべての方に4本生えるわけではありません。
上顎だけに2本ある方や、下顎のみに生えている方など、本数と位置の組み合わせは人によって異なります。
親知らずが1〜3本しかない人もいる
親知らずの本数は0本から4本までさまざまです。
歯のもとになる歯胚が先天的に形成されないことがあり、その場合は親知らずの本数が4本未満になることがあります。
左右対称に存在するとも限らず、片側だけに認められるケースもあります。
親知らずの本数が少ないという理由だけで、異常と判断されるわけではありません。
口の中から確認できない親知らずを含め、実際の本数を把握するには画像検査が有効です。
親知らずが歯茎や顎の骨に埋まっている場合もある
口の中を見て親知らずが確認できなくても、歯茎や顎の骨の中に存在している場合があります。
スペースが足りず、親知らずが顎の骨の中に埋まったままになるためです。
見た目だけでは有無を判断できない場合があるため、正確な位置や状態を確認する際にはレントゲン撮影などの画像検査が用いられます。
歯が見えないからといって、存在しないとは限らないのです。
一番奥の歯が親知らずか見分ける方法

一番奥に歯があるからといって、その歯が必ず親知らずとは限りません。
判断する際は、前歯から数えた位置や生えてきた年齢、画像検査の結果などを手がかりにします。
ここでは、代表的な3つの確認方法について解説します。
- 前歯から歯を数えて確認する
- 親知らずが生えやすい年齢を参考にする
- 歯科医院でレントゲン撮影を受ける
順に見ていきましょう。
前歯から歯を数えて確認する
最も基本的な確認方法は、中央の前歯から順に奥へ数えることです。
上下左右をそれぞれ別に数え、8番目にあたる歯が親知らずに該当します。
鏡を使えば、おおよその位置は自分でも把握できます。
ただし、虫歯や矯正治療などで抜歯した歯がある場合は、現在ある歯を数えるだけでは正確に判断できません。
その場合は、抜けている歯の位置も含めて確認する必要があります。
過去に抜歯した歯がある場合は、受診時に歯科医師へ伝えましょう。
親知らずが生えやすい年齢を参考にする
親知らずは、一般的に10代後半から20代頃に生えてくることが多い歯です。
ほかの永久歯が生えそろった後に、奥歯のさらに奥から新しい歯が出てきた場合は、親知らずの可能性があります。
生えかけの時期には、歯茎が盛り上がったり違和感を覚えたりすることもあり、このような変化も手がかりの一つです。
生えてくる時期には個人差があり、成人後も親知らずが口腔内に現れる場合があります。
年齢だけを根拠に断定することはできません。
関連記事:親知らずは何歳で生える?年齢の目安と何歳までに抜くべきかを歯科医が解説
歯科医院でレントゲン撮影を受ける
親知らずかどうかは、レントゲン撮影で判断できます。
歯列全体を写すパノラマレントゲンでは、上下左右の親知らずの有無や位置などを確認できます。
目視できない親知らずの有無に加え、埋伏の状態や生えている方向、隣接する7番との位置関係などの確認も可能です。
これらの情報は、抜歯が必要かどうかを判断する材料にもなります。
8番目の親知らずは抜いたほうがいい?

親知らずが生えているからといって、必ず抜歯が必要になるわけではありません。
生え方や清掃のしやすさ、周囲の歯への影響などを踏まえ、抜歯を検討します。
ここでは、判断の目安となる考え方を整理します。
抜歯を検討するケース
抜歯が検討されるのは、親知らずが周囲に悪影響を及ぼしている場合です。
横向きや斜め向きに生えている、痛みや腫れを繰り返している、親知らずや隣の7番が虫歯になっているといった状態が該当します。
親知らずは奥にあるため歯ブラシが届きにくく、歯茎がかぶさった部分に汚れがたまると、智歯周囲炎と呼ばれる炎症を起こすことがあります。
最終的な判断は、診察と画像検査の結果を踏まえて歯科医師が行います。
抜かずに経過観察できるケース
まっすぐ正常に生えており、問題が認められない場合は、抜かずに経過観察となることがあります。
以下のような条件が揃っていれば、無理に抜く必要はありません。
- 歯ブラシが届いて十分に清掃できる
- 上下の親知らずが適切に噛み合っている
- 虫歯や歯周組織の炎症がない
- 隣の歯に悪影響が見られない
親知らずの状態や移植する部位などの条件が合えば、将来的に自家歯牙移植に活用できる場合もあります。
ただし、定期検診で状態の変化を確認しておくことは大切です。
自己判断せず歯科医院で確認することが大切
親知らずの状態は、外から見える範囲だけでは把握できません。
痛みがなくても、親知らずや隣接する歯に虫歯などの問題が生じている場合があります。
反対に、「親知らずだから抜くべき」と決まっているわけでもありません。
抜歯後には腫れや痛みが生じる場合もあるため、必要性やリスクを確認したうえで判断することが大切です。
抜歯の要否は一人ひとり異なり、画像検査を含めた診察が判断の基礎となります。
関連記事:親知らずがきれいに生える人の特徴7選|見分け方・抜歯の必要性を解説
親知らずが何本目かについてよくある質問

親知らずの位置や本数については、「7番目の歯は親知らずなのか」「4本すべて生えるのか」など、さまざまな疑問があります。
ここでは、親知らずが何本目かについてよくある質問に回答します。
7番目の歯は親知らずですか?
7番目の歯は第二大臼歯であり、親知らずではありません。
親知らずは、その奥に位置する8番の第三大臼歯を指します。7番は12歳前後に生えることから、12歳臼歯と呼ばれる場合もあります。
一方、8番の親知らずは、一般的に10代後半から20代頃に生えてきます。
親知らずが存在しない方やまだ生えていない方では、口の中で一番奥に見えている歯が7番になります。
一番奥にあるという理由だけで親知らずと判断せず、中央の前歯から数えて位置を確認しましょう。
親知らずがない場合は一番奥が7番目ですか?
親知らずが生えていない場合、口の中で一番奥に位置するのは7番の第二大臼歯です。
ただし、見えていないだけで、顎の骨の中に8番が埋まっている可能性もあります。
顎の骨や歯茎の中に埋まった親知らずは外から確認できず、状態によっては周囲の組織や隣接する歯に影響を及ぼす場合があります。
有無を正確に把握するには、レントゲン撮影などの画像検査が必要です。
自覚症状がなくても、検診の際に親知らずの有無や状態を確認することができます。
親知らずは4本すべて生えますか?
4本すべてが生えそろうとは限りません。
親知らずには個人差が大きく、生まれつき歯胚が形成されず存在しないケースもあります。
また、顎の骨の中に埋まったまま生えてこない場合もあり、実際に口の中へ生えてくる本数が1〜3本となることもあります。
親知らずの本数が少ないこと自体が異常を意味するわけではありませんが、埋まった親知らずが周囲に影響を及ぼしている場合は治療が検討されます。
関連記事:親知らずが生えない人の特徴とは?原因・メリット・注意点を解説
9番目の歯が生えることはありますか?
まれに親知らずのさらに奥へ過剰歯が認められる場合があり、「第四大臼歯」と呼ばれることもあります。
通常の永久歯は、8番の親知らずが最も奥に位置するため、過剰歯の位置や生え方によっては、周囲の歯などに影響を及ぼす場合があります。
自分で判断することは難しいため、親知らずより奥に歯が見える場合や違和感がある場合は、歯科医院で確認しましょう。
位置や状態、周囲への影響などを確認したうえで、治療の必要性が判断されます。
まとめ:親知らずは前歯から数えて8番目の歯
親知らずは、中央の前歯から数えて8番目に位置する歯で、正式には「第三大臼歯」という名称です。
最大で4本、上下左右に1本ずつ存在しますが、本数や生え方には個人差があり、顎の骨に埋まったままの場合もあります。
一番奥の歯が必ず親知らずとは限らず、口の中から確認できない場合はレントゲン撮影などの画像検査が有効です。
また、すべての親知らずに抜歯が必要なわけではなく、生え方や周囲への影響に応じて対応が変わります。
ハミール東京デンタルオフィス小川町は、都営新宿線・小川町駅から徒歩1分の歯科医院です。
歯科用CTを備えており、必要に応じて親知らずの位置や向き、周囲との位置関係などを確認したうえで、抜歯の必要性についてご説明いたします。
